「思っていたより終わらない…」マウスピース矯正を始めてから、当初の説明より治療が長引いていると、この先も同じペースで進むのか、今の状態は普通なのか、不安になるのは自然なことです。特に八王子で通院しながら学校や仕事と両立している方にとっては、終わりの見えない感覚そのものがストレスになります。まずは、期間が延びる仕組みを整理し、今の状況がどの段階にあるのかを一緒に確認していきましょう。
マウスピース矯正の治療期間は、装着時間と通院管理によって数か月単位で延びることがあります
マウスピース矯正はあらかじめコンピューターでシミュレーションした歯の移動計画に沿って、複数枚のマウスピース(アライナー)を順番に交換していく治療です。計画通りに進めば当初の見立てに近い期間で終わりますが、装着時間の不足や通院間隔の乱れが積み重なると、当初の見立てより数か月単位で延びることがあります。
一般的な治療期間の目安と個人差が生じやすい理由
マウスピース矯正は取り外しができる分、ワイヤー矯正に比べて患者さん自身の管理に治療結果が委ねられる部分が大きい装置です。マウスピース型矯正装置は患者の使用状況に治療結果が大きく委ねられ、また、歯の移動範囲も限られていることから、予想外の治療経過をたどることや、目標とした治療結果が得られないことがあります。日本矯正歯科学会も、こうした特性を踏まえたうえで矯正歯科治療は、正確な診断や精密な治療計画に立脚して行われるべき医療行為であるとの見解を示しています[1]。
当院での成人マウスピース矯正の進め方
当院では、成人矯正としてインビザライン(マウスピース矯正)とワイヤー矯正の両方に対応し、矯正指導医の横川早苗がサポートする体制で治療計画を立てています。八王子駅南口から徒歩すぐという立地を生かし、装着状況や交換のタイミングを定期的に確認しながら、無理のないペースで治療を進められるよう調整しています。
装着時間が20時間を下回ると、計画した歯の移動が起こらず遅れにつながります

マウスピースは装着している時間だけ歯に矯正力が加わる装置です。装着時間が不足すると、そのマウスピースで予定していた歯の移動が完了せず、次のステップに進めない状態が続きます。これが積み重なることで、全体の治療期間が延びていきます。
1日20〜22時間という装着時間の目安
マウスピース型矯正装置は、厚さ0.5mm程度の透明なマウスピースを一日約20時間以上口腔内に装着し、歯の移動に伴い数種類のマウスピースを順次使用して歯並びを整える装置とされています。神奈川県歯科医師会も、マウスピース型矯正装置について効果が装着時間に影響されることや適応症例が限られることなどの欠点をあげ、警鐘をならしています[2]。食事や歯磨き以外の時間はできるだけ装着を続けることが、計画通りの進行を左右するポイントになります。
装着不足が数日続くと次の段階へ進めなくなる
1日程度の装着不足であれば大きな影響が出ないことが多いですが、不足が数日以上続くと歯の移動が計画に追いつかず、同じマウスピースを継続使用したり、前の段階に戻したりする判断が必要になる場合があります。交換したばかりのマウスピースで痛みや圧迫感が続く場合の経過については、マウスピース矯正、交換したら痛い。その痛みいつまで続くの?でも詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
通院間隔が乱れると、歯の動きの確認が遅れて計画全体がずれ込みます
マウスピース矯正は自己管理が中心の治療ですが、定期的な通院で歯の動きを確認しなければ、装着時間の不足や装置の不適合に気づくタイミングが遅れます。結果として、問題が大きくなってから修正することになり、治療期間がさらに延びる要因になります。
通院を延期すると次のマウスピースへ進む判断が遅れる
歯科医師は通院時に口腔内の状態と、当初のシミュレーションとのズレを確認し、次のマウスピースに進めるかどうかを判断します。通院を先延ばしにすると、この確認が滞り、想定より先のマウスピースを装着してしまったり、逆に必要以上に前の段階で足踏みしてしまったりすることがあります。
当院の通いやすい体制で確認の間隔を保ちやすくする工夫
当院は年中無休で、平日は夜20時まで、土日祝も診療しており、八王子駅南口すぐという立地から、学業や仕事の合間でも通院間隔を保ちやすい環境を整えています。診療ユニットを16台備え、予防・クリーニングは担当の歯科衛生士が継続して対応する体制を整え、通院のたびに装着状況を確認しています。
iTeroによる光学スキャンで経過を可視化すると、遅れの原因を早期に把握できます

治療が延びているかどうかは、感覚だけでは判断しづらいものです。光学スキャナーで現在の歯列を記録し、当初のシミュレーションと比較することで、どの段階でずれが生じているのかを客観的に確認できます。
シミュレーションと実際の歯の位置を比較する
当院では光学スキャナーiTero5Dを導入しており、通院時に口腔内をスキャンして、計画上の歯の位置と実際の位置のズレを画面上で確認できます。装着時間の不足によるものか、通院間隔の乱れによるものかを見分ける手がかりになり、その後の対策を具体的に相談しやすくなります。
遅れが分かった時点でできる調整
スキャンで遅れが確認できた場合は、装着時間を見直す、通院間隔を詰めて経過を細かく確認する、必要であれば一部のマウスピースを再製作するなど、状況に応じた対策を検討します。原因を特定せずに我慢を続けるより、早めに現状を確認することが、結果的に治療全体の見通しを立てやすくします。
まとめ
- マウスピース矯正の期間は、装着時間の不足や通院間隔の乱れが積み重なることで数か月単位で延びることがあります
- 装着時間は1日20〜22時間が目安とされ、不足が続くと計画した歯の移動が起こらず次の段階に進めなくなります
- 通院を延期すると歯の動きの確認が遅れ、問題に気づくタイミングが後ろにずれることが期間延長につながります
- 当院ではiTero5Dによる光学スキャンで計画と現状のズレを可視化し、通いやすい診療体制で経過確認をサポートしています
- 成人矯正はインビザラインとワイヤー矯正の両方に対応し、矯正指導医のサポートのもとで治療計画を確認できます
予定より治療が長引いていて不安な方は、現在の経過を一度確認しにご相談ください。八王子I’S歯科・矯正歯科は八王子駅南口すぐで年中無休、平日夜20時まで診療しています。現在の装着状況や通院の経過を一緒に確認し、今後の見通しを整理したい方は、初めての方へ(初診の流れ)から来院の流れをご確認のうえお越しください。
参考文献
[1] 公益社団法人日本矯正歯科学会「ポジションステートメント マウスピース型矯正装置による治療に関する見解」jos.gr.jp
[2] 公益社団法人神奈川県歯科医師会「マウスピース型矯正装置は従来の装置と同じように治るのか」dent-kng.or.jp
